クール天狗の溺愛♡事情
かどわかし
煉先輩はその次の日も、そのまた次の日も姿を見なかった。
山里先輩の話では学校には来ているみたいだけれど、わたしの前には現れない。
「どうしたんだろう? もしかして諦めてくれたのかな?」
なんて期待を口にすると、それを聞いていた仁菜ちゃんに「あり得ないでしょ」と否定されてしまう。
「分かってるよ。ただちょっと希望を言ってみただけだもん」
「まあ、警戒しておくに越したことはないでしょ? 日宮先輩って強引だから……あとちょっと怖いし」
と最後は小声で付け加える仁菜ちゃん。
「ちょっとどころじゃないと思うよ……」
と苦笑いをしていると、彼女は話題を変えた。
「それより告白の方はどうなってるの? 毎日登下校一緒に行ってるんだからチャンスはあるでしよ?」
「うっ……」
前まで登下校は基本仁菜ちゃんと行っていたんだけれど、ここ最近は「告白のチャンス邪魔しちゃ悪いからね」とか言われて別で行っている。
「その反応はしてないってことだよね?」
「……」
風雅先輩の気持ちを確かめないとずっと思い悩んじゃう。
《感情の球》を見るのも1つの手かも知れないけれど、むやみに見るものではないし読み間違える可能性もある。
山里先輩の話では学校には来ているみたいだけれど、わたしの前には現れない。
「どうしたんだろう? もしかして諦めてくれたのかな?」
なんて期待を口にすると、それを聞いていた仁菜ちゃんに「あり得ないでしょ」と否定されてしまう。
「分かってるよ。ただちょっと希望を言ってみただけだもん」
「まあ、警戒しておくに越したことはないでしょ? 日宮先輩って強引だから……あとちょっと怖いし」
と最後は小声で付け加える仁菜ちゃん。
「ちょっとどころじゃないと思うよ……」
と苦笑いをしていると、彼女は話題を変えた。
「それより告白の方はどうなってるの? 毎日登下校一緒に行ってるんだからチャンスはあるでしよ?」
「うっ……」
前まで登下校は基本仁菜ちゃんと行っていたんだけれど、ここ最近は「告白のチャンス邪魔しちゃ悪いからね」とか言われて別で行っている。
「その反応はしてないってことだよね?」
「……」
風雅先輩の気持ちを確かめないとずっと思い悩んじゃう。
《感情の球》を見るのも1つの手かも知れないけれど、むやみに見るものではないし読み間違える可能性もある。