クール天狗の溺愛♡事情
ここまで連れてこられてたなんて……。
「さ、デートするぞ!」
「しませんってば!」
強引に手を取ってそう宣言する煉先輩に抵抗すると、黒い箱を見せられた。
「じゃあこれどうすっかな?」
「それっ!」
確かコタちゃんが閉じ込められている箱だ!
「用が済めばちゃんと解放してやるよ。だから大人しくデートするぞ」
コタちゃんを人質にデートを強要する煉先輩。
不満はたっぷりあったけれど、拒否してコタちゃんをそのままにするわけにもいかなかった。
「分かりました。あとでちゃんと解放してくださいよ?」
不満を前面に出しつつも了承すると、「コホン」と他の人の咳払いが聞こえた。
「日宮くん、その前に俺達の話を聞いてくれと頼んだでしょう?」
わたしを幻術を使って眠らせた眼鏡の男子生徒だ。
幻術の類は狐のあやかしが得意だって聞いたから、この人は妖狐なのかな?
「ッチ、わぁったよ。行くぞ美沙都」
「……はい」
デートでも話を聞くにしても、わたしにとっては不満しかないのでどっちでもいい。
とにかく早く済ませてコタちゃんを取り戻さなきゃ。
そう思ってついて行った。
「さ、デートするぞ!」
「しませんってば!」
強引に手を取ってそう宣言する煉先輩に抵抗すると、黒い箱を見せられた。
「じゃあこれどうすっかな?」
「それっ!」
確かコタちゃんが閉じ込められている箱だ!
「用が済めばちゃんと解放してやるよ。だから大人しくデートするぞ」
コタちゃんを人質にデートを強要する煉先輩。
不満はたっぷりあったけれど、拒否してコタちゃんをそのままにするわけにもいかなかった。
「分かりました。あとでちゃんと解放してくださいよ?」
不満を前面に出しつつも了承すると、「コホン」と他の人の咳払いが聞こえた。
「日宮くん、その前に俺達の話を聞いてくれと頼んだでしょう?」
わたしを幻術を使って眠らせた眼鏡の男子生徒だ。
幻術の類は狐のあやかしが得意だって聞いたから、この人は妖狐なのかな?
「ッチ、わぁったよ。行くぞ美沙都」
「……はい」
デートでも話を聞くにしても、わたしにとっては不満しかないのでどっちでもいい。
とにかく早く済ませてコタちゃんを取り戻さなきゃ。
そう思ってついて行った。