クール天狗の溺愛♡事情
「あ、あの……ごめんなさい!」
「なんだ、突然?」
「さっき、あなたの感情を読み取っちゃったので……」
告白しつつも、悪意があって見ようとしたわけじゃない事だけは話す。
警戒されていたから、どうすればいいか分からなくてつい読み取ってしまった、と。
「なんだ、別にそれくらい……表情とかでもある程度分かることだろ? って言うか、わざわざ言うとか……」
呆れた様な眼差しを向けられて「うっ」と言葉に詰まる。
バカ正直とか思われてるのかな?
と、ちょっと悲しくなって視線を下に落とそうとしたときだった。
「ひゃあ!?」
またしても足元を何かが通り過ぎていく。
それだけじゃなく、その何かはそのままわたしの足を登って来ている様だった。
「きっ、きゃあああ!」
何!? やっぱりネズミ!? やだぁ!
テンパったわたしは半泣き状態で思わず目の前の男の子に突進してしまった。
「お、おい?」
「な、何かがっ、あ、足を上ってきてっ!」
「何かって……ああ、こいつは」
「と、取ってくださいぃー!」
半泣きどころか本当に泣きそうになりながらうったえると、また呆れた声で「落ち着け」と言われてしまう。
「なんだ、突然?」
「さっき、あなたの感情を読み取っちゃったので……」
告白しつつも、悪意があって見ようとしたわけじゃない事だけは話す。
警戒されていたから、どうすればいいか分からなくてつい読み取ってしまった、と。
「なんだ、別にそれくらい……表情とかでもある程度分かることだろ? って言うか、わざわざ言うとか……」
呆れた様な眼差しを向けられて「うっ」と言葉に詰まる。
バカ正直とか思われてるのかな?
と、ちょっと悲しくなって視線を下に落とそうとしたときだった。
「ひゃあ!?」
またしても足元を何かが通り過ぎていく。
それだけじゃなく、その何かはそのままわたしの足を登って来ている様だった。
「きっ、きゃあああ!」
何!? やっぱりネズミ!? やだぁ!
テンパったわたしは半泣き状態で思わず目の前の男の子に突進してしまった。
「お、おい?」
「な、何かがっ、あ、足を上ってきてっ!」
「何かって……ああ、こいつは」
「と、取ってくださいぃー!」
半泣きどころか本当に泣きそうになりながらうったえると、また呆れた声で「落ち着け」と言われてしまう。