クール天狗の溺愛♡事情
「お前、危なっかしいなぁ……」
また呆れられてしまう。
「すみません……」
助けられて謝ると、手のひらに乗っていた木霊がスルスルと上ってきてわたしの肩に乗る。
大丈夫? とでも言うかのように頬をスリスリされて可愛いなぁと思った。
「キミも巻き込むところだったよね。ごめんね?」
そう言いながらわたしもスリスリと返していると、「かわいいな」って声が落ちてきた。
木霊のことかと思って顔を上げると、優しく微笑んでいる彼と目が合う。
「っ!」
ただでさえキレイな顔をしていてカッコイイ男の子。
あまり表情が変わらないと思っていたのに、突然そんな笑みを向けられて心臓がドキッと跳ねた。
「お前、名前は?」
聞かれて、まだ名乗ってすらいないことに気づく。
「あ、瀬里美沙都です」
「瀬里、な。俺は滝柳風雅。北妖中学の二年になるから、お前の先輩になる」
「あ、じゃあ滝やにゃぎせんぱっ……」
普通に「滝柳先輩ですね」って言いたかったのに、噛んでしまった。
「っく」
わ、笑われたぁ……。
一気に恥ずかしくなって視線を足元に向けると、頭をポンッと軽くたたかれてドキリとする。
また呆れられてしまう。
「すみません……」
助けられて謝ると、手のひらに乗っていた木霊がスルスルと上ってきてわたしの肩に乗る。
大丈夫? とでも言うかのように頬をスリスリされて可愛いなぁと思った。
「キミも巻き込むところだったよね。ごめんね?」
そう言いながらわたしもスリスリと返していると、「かわいいな」って声が落ちてきた。
木霊のことかと思って顔を上げると、優しく微笑んでいる彼と目が合う。
「っ!」
ただでさえキレイな顔をしていてカッコイイ男の子。
あまり表情が変わらないと思っていたのに、突然そんな笑みを向けられて心臓がドキッと跳ねた。
「お前、名前は?」
聞かれて、まだ名乗ってすらいないことに気づく。
「あ、瀬里美沙都です」
「瀬里、な。俺は滝柳風雅。北妖中学の二年になるから、お前の先輩になる」
「あ、じゃあ滝やにゃぎせんぱっ……」
普通に「滝柳先輩ですね」って言いたかったのに、噛んでしまった。
「っく」
わ、笑われたぁ……。
一気に恥ずかしくなって視線を足元に向けると、頭をポンッと軽くたたかれてドキリとする。