クール天狗の溺愛♡事情
「あっちの、青い屋根の家です。赤い屋根の隣の」
「……あそこか」
そうつぶやきが聞こえて、風雅先輩はわたしの家の方に飛んでいく。
高い所を飛ぶのはちょっと怖かったけれど、風雅先輩にしっかり抱きかかえられていたから安心感みたいなのもあった。
ドキドキしてしまうから、やっぱり心臓には悪かったけれど。
***
バサッと、ひときわ大きく翼をはためかせて風雅先輩はわたしを家の前におろしてくれる。
「ここであってたか?」
「はい。ありがとうございました」
まさか飛んでいくとは思わなかったけれど、歩くより早く帰ってこれた。
あんまり遅くなるとお母さんたちに心配かけちゃうし、これで良かったのかも。
「あ、美沙都ちゃん!?」
仁菜ちゃんの声が聞こえて見ると、丁度外に出てきたところだったのかすぐ近くに来てくれた。
「良かった、美沙都ちゃんのお母さんがちょっと遅いなって心配してたから。あたしもお手伝い終わったし、探しに行こうかと思って出てきたところだったんだよ?」
「そうなの? ごめんね。ありがとう」
謝罪とお礼を口にすると、仁菜ちゃんは恐る恐る風雅先輩に視線を向ける。
「……あそこか」
そうつぶやきが聞こえて、風雅先輩はわたしの家の方に飛んでいく。
高い所を飛ぶのはちょっと怖かったけれど、風雅先輩にしっかり抱きかかえられていたから安心感みたいなのもあった。
ドキドキしてしまうから、やっぱり心臓には悪かったけれど。
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バサッと、ひときわ大きく翼をはためかせて風雅先輩はわたしを家の前におろしてくれる。
「ここであってたか?」
「はい。ありがとうございました」
まさか飛んでいくとは思わなかったけれど、歩くより早く帰ってこれた。
あんまり遅くなるとお母さんたちに心配かけちゃうし、これで良かったのかも。
「あ、美沙都ちゃん!?」
仁菜ちゃんの声が聞こえて見ると、丁度外に出てきたところだったのかすぐ近くに来てくれた。
「良かった、美沙都ちゃんのお母さんがちょっと遅いなって心配してたから。あたしもお手伝い終わったし、探しに行こうかと思って出てきたところだったんだよ?」
「そうなの? ごめんね。ありがとう」
謝罪とお礼を口にすると、仁菜ちゃんは恐る恐る風雅先輩に視線を向ける。