クール天狗の溺愛♡事情
二章 人気者の先輩たち
風雅先輩とわたし
人間の街から引っ越してきて、あやかしの学校・北妖中学に入学して一週間。
なじめるのか、友達が出来るのかと心配していたのがウソのように順調な学生生活を送っていた。
引っ越してきたその日に仁菜ちゃんと仲良くなれたし、クラスメイトとも結構普通に仲良くできてる。
学校生活も基本は人間の学校と変わりないから、戸惑うこともなく通えてる。
ただ、戸惑いはないけれどちょっとした驚きはちょくちょくあった。
クラスメイトのカッパのあやかしである河内くんが、カツラを取って頭の皿を見せつつ「私がフランシスコ・ザビエルだ」なんて言って笑いを取るのはいつものことだし。
二年の雪女の先輩が友達とケンカしてうっかり水道凍らせちゃったってのもある。
そんな驚きを体験しつつ、楽しい学生生活を送っていた。
……ただ一つをのぞいては。
***
あっ……。
移動教室で音楽室に向かっているとき、ちょうど反対側から風雅先輩が友達と歩いて来るのが見えた。
わたしが気づいたすぐ後に風雅先輩もこっちに気づく。
その瞬間、風雅先輩がふわりと微笑みを浮かべた。
ドキドキはしつつも最近ちょっとだけ慣れてきた表情。
なじめるのか、友達が出来るのかと心配していたのがウソのように順調な学生生活を送っていた。
引っ越してきたその日に仁菜ちゃんと仲良くなれたし、クラスメイトとも結構普通に仲良くできてる。
学校生活も基本は人間の学校と変わりないから、戸惑うこともなく通えてる。
ただ、戸惑いはないけれどちょっとした驚きはちょくちょくあった。
クラスメイトのカッパのあやかしである河内くんが、カツラを取って頭の皿を見せつつ「私がフランシスコ・ザビエルだ」なんて言って笑いを取るのはいつものことだし。
二年の雪女の先輩が友達とケンカしてうっかり水道凍らせちゃったってのもある。
そんな驚きを体験しつつ、楽しい学生生活を送っていた。
……ただ一つをのぞいては。
***
あっ……。
移動教室で音楽室に向かっているとき、ちょうど反対側から風雅先輩が友達と歩いて来るのが見えた。
わたしが気づいたすぐ後に風雅先輩もこっちに気づく。
その瞬間、風雅先輩がふわりと微笑みを浮かべた。
ドキドキはしつつも最近ちょっとだけ慣れてきた表情。