クール天狗の溺愛♡事情
「ん? ああ、風雅。来てくれたんだね」
「ああ、三年生から那岐が見当たらないって聞いたから、またどこかで霊力切れ起こしてるんじゃないかと思って……」
そう言って近づいてきた風雅先輩はわたしが山里先輩の額に手を当てているのを見て眉を寄せる。
「……てか、何やってんの?」
「いや、彼女の霊力とは相性がいいみたいでさ。こうしてもらうと楽だったから」
「……ふーん」
山里先輩の説明に納得しつつも、風雅先輩は不満そうだった。
わたしが助けちゃダメだったのかな?
風雅先輩が今何を思っているのか気になって《感情の球》を見たい気持ちになるけれど、そう勝手に見るわけにもいかないし……。
内心葛藤していると、わたしの近くに来た風雅先輩に腕を引かれる。
そのまま立たされると、何故か手をつながれた。
え? え? 何? 何で手をつないでるの?
分からないけれど、風雅先輩の温かい体温が手のひらから伝わってきて、ドキドキしてしまう。
でも風雅先輩は平気な顔で山里先輩と話をしていた。
わたしはこんなにもドキドキして動揺しているのに。
「ああ、三年生から那岐が見当たらないって聞いたから、またどこかで霊力切れ起こしてるんじゃないかと思って……」
そう言って近づいてきた風雅先輩はわたしが山里先輩の額に手を当てているのを見て眉を寄せる。
「……てか、何やってんの?」
「いや、彼女の霊力とは相性がいいみたいでさ。こうしてもらうと楽だったから」
「……ふーん」
山里先輩の説明に納得しつつも、風雅先輩は不満そうだった。
わたしが助けちゃダメだったのかな?
風雅先輩が今何を思っているのか気になって《感情の球》を見たい気持ちになるけれど、そう勝手に見るわけにもいかないし……。
内心葛藤していると、わたしの近くに来た風雅先輩に腕を引かれる。
そのまま立たされると、何故か手をつながれた。
え? え? 何? 何で手をつないでるの?
分からないけれど、風雅先輩の温かい体温が手のひらから伝わってきて、ドキドキしてしまう。
でも風雅先輩は平気な顔で山里先輩と話をしていた。
わたしはこんなにもドキドキして動揺しているのに。