クール天狗の溺愛♡事情
「はぁ? 俺が嫁にするっつってんだ。了承しろよ」
「ええぇ?」
なのに煉先輩は強引に話を進めようとしてくる。
話聞いてよぉ!
本当に泣きたい気分になった。
「……日宮先輩。とりあえず今日は引いてくれませんか? 美沙都嫌がってるし、そんなんで遊びに行っても楽しくないでしょう?」
「なんでお前に言われなきゃならねぇんだよ。山の神の護衛は祠でも守ってりゃあ良いだろ? 人の恋路を邪魔すんな」
恋路って……。
別に恋してないですよね?
思わずそう聞きたくなった。
その確認の意味も込めて煉先輩の《感情の球》を見る。
いつもならあまり見るのは良くないよね、と思っているけれど、煉先輩の気持ちだけはハッキリさせておかなきゃと思ったから。
強さを秘めたような煉先輩の真っ赤な《感情の球》は、黄色に近いオレンジ色に光っていた。
これは……多分興味深いものを見つけて楽しそう、って感じの色。
「美沙都以上に俺にふさわしい嫁はいねぇんだから、もう決定だろ?」
そう言ってわたしを見る煉先輩。
《感情の球》がわずかにピンク色を帯びる。
でも、やっぱり違う。
このピンク色は小学生のとき勘違いしたのと同じ色合いだもん。
「ええぇ?」
なのに煉先輩は強引に話を進めようとしてくる。
話聞いてよぉ!
本当に泣きたい気分になった。
「……日宮先輩。とりあえず今日は引いてくれませんか? 美沙都嫌がってるし、そんなんで遊びに行っても楽しくないでしょう?」
「なんでお前に言われなきゃならねぇんだよ。山の神の護衛は祠でも守ってりゃあ良いだろ? 人の恋路を邪魔すんな」
恋路って……。
別に恋してないですよね?
思わずそう聞きたくなった。
その確認の意味も込めて煉先輩の《感情の球》を見る。
いつもならあまり見るのは良くないよね、と思っているけれど、煉先輩の気持ちだけはハッキリさせておかなきゃと思ったから。
強さを秘めたような煉先輩の真っ赤な《感情の球》は、黄色に近いオレンジ色に光っていた。
これは……多分興味深いものを見つけて楽しそう、って感じの色。
「美沙都以上に俺にふさわしい嫁はいねぇんだから、もう決定だろ?」
そう言ってわたしを見る煉先輩。
《感情の球》がわずかにピンク色を帯びる。
でも、やっぱり違う。
このピンク色は小学生のとき勘違いしたのと同じ色合いだもん。