クール天狗の溺愛♡事情
「来るなよ。手元が狂って美沙都がやけどしたらお前のせいだからな」
「なっ!?」
手元が狂ったとしてもそれは煉先輩が悪いのであって、風雅先輩のせいじゃない。
でも、そんな風に言われたらむやみに近づくことも出来なくなるに決まってる。
風雅先輩も助けに来られなくなって、自分で何とかするしかないと抵抗を試みたけれどやっぱり煉先輩の力には敵わなかった。
すると肩に乗っていたコタちゃんが「キーキー」と騒ぎ立てる。
また煉先輩に飛び掛かるけれど、難なく掴まれてしまった。
「デートにはお前も邪魔だな。ちょっと遠くに投げとくか」
「え? やめてください!」
叫んで、コタちゃんを掴む腕に力を込めた煉先輩を止める。
でも俺様な煉先輩がわたしの言うことを聞いてくれるわけがなかったんだ。
「やめねぇよ。来るなっつったってこいつはついてきちまうだろ?」
そう言って投げ飛ばす体勢になる煉先輩。
わたしは止めて! ともう一度叫ぼうとして言えなかった。
言葉を発する前に、煉先輩の手の中で「キーキー」暴れていたコタちゃんが突然カッと光ったから。
な、何!?
「うわっ! 何だ!?」
光が眩しくて、とっさに目をギュッと閉じる。
「なっ!?」
手元が狂ったとしてもそれは煉先輩が悪いのであって、風雅先輩のせいじゃない。
でも、そんな風に言われたらむやみに近づくことも出来なくなるに決まってる。
風雅先輩も助けに来られなくなって、自分で何とかするしかないと抵抗を試みたけれどやっぱり煉先輩の力には敵わなかった。
すると肩に乗っていたコタちゃんが「キーキー」と騒ぎ立てる。
また煉先輩に飛び掛かるけれど、難なく掴まれてしまった。
「デートにはお前も邪魔だな。ちょっと遠くに投げとくか」
「え? やめてください!」
叫んで、コタちゃんを掴む腕に力を込めた煉先輩を止める。
でも俺様な煉先輩がわたしの言うことを聞いてくれるわけがなかったんだ。
「やめねぇよ。来るなっつったってこいつはついてきちまうだろ?」
そう言って投げ飛ばす体勢になる煉先輩。
わたしは止めて! ともう一度叫ぼうとして言えなかった。
言葉を発する前に、煉先輩の手の中で「キーキー」暴れていたコタちゃんが突然カッと光ったから。
な、何!?
「うわっ! 何だ!?」
光が眩しくて、とっさに目をギュッと閉じる。