落花流水ノ情


「うみ」

悠生さんは今までに聞いた事のない低い声を出した。

完全にびびるうみ。

「お前、何したかわかってんの?」

「悠生さん…」

「芽緒は黙ってろ」

「うう…」

涙目のうみ。

「女に手あげんなよ。姉ちゃん大事なんだろ?だったら尚更だ」

「わーん(泣)ねーちゃんごめんなさいーー」

あたしのとこに走ってくるうみ。

「ゆうせい怖いー(泣)」

「そうだね、悠生怖いね、姉ちゃんも怖かった(笑)」

「ごめんな」

あたしに抱っこされてるうみの頭を撫でる悠生さん。
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