落花流水ノ情
iori side
「あたしってそんなに色気ない…?」
「ない」
「そんなハッキリ言わなくても…」
ずいっと潤んだ目で上目遣いされたら理性がたもてねえ…
友達でも居れなくなったら悲しい、俺は。
「大人になったら一線越えてからすきになったりとかあるからなぁ…何ヶ月たってからとかわかんねえ、ヤりたくなったらヤる(笑)」
「え!ヤりたくないってこと!?」
「いや、そんだけ大事にされてんじゃね?」
「んん…」
「俺もほんとにすきだったらきっといつまでも手出せないよ」
そう言って俺は芽緒の頭を撫でた。