落花流水ノ情


「ほら」

俺は自販機でジュースを買った。

とりあえずロビーのソファに座らせる。

「どした」

「ねーねが…」

チビは話し始めた。

「なるほどな。お前はどうしたいの?」

「ねーねとする…」

「じゃあ頑張るしかねーよ。お客さんはお金を払ってお前を見に来るんだぜ。俺らと一緒。プロだよ、お前。かっこいいじゃん」

「プロ…?」

「そう」

「俺、プロ!やる!!」

「俺も行ってやるからねーちゃんに謝んぞ」
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