落花流水ノ情


meo side


「花火しよーぜーー!」

真尋さんがバンッと花火を広げた。

「するするー!」

うみは大喜び。

「芽緒、髪の毛乾かしてないじゃん」

「すぐ乾くからいいんです」

「駄目、こっち来て」

悠生さんはあたしの手を引っ張って行った。

「座って」

そしてあたしはされるがまま、髪の毛を乾かされた。

悠生さんだって濡れてるのに。

「じゃあ…お返しですっ」

あたしは悠生さんからドライヤーを取って、乾かした。
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