強面でも好きになってしまいました
「良かったら俺にしない?」
そういう夜明先輩は人気者だ。写真部の中でも先輩にアピールしてる子はいる。部内以外にも告白をしてくる人がいるのだとか…。詳しいことは知らないけど噂で聞いたことがあった。
(恨まれないかな?)
そう思って夜明先輩をじっと見つめる。先輩は不思議そうに首を傾げていたから、きっと私の思っていることは伝わっていないのだろう。
それでも、天秤にかけてしまうのは部活の先生から出された課題。私は人見知りだから人の写真を一対一で撮ることにまだ上手くできない。
話すことが出来ないから。それでも高校から部活に入った同い年の子達は上手くやれていた。和気あいあいと楽しそうに写真を撮っている姿を見て私は羨ましかった。
そこに入りたかった。でも、それは出来なかった。春に何度も話しかけようとした。何度も話しかけようとして足が、手が、口が動かなかった。
私を気にかけてくれている夜明先輩はそれを見てくれていた。慰めてくれた。
だから偶にこうして誘ってくれるようになった。そんな夜明先輩の好意は申し訳ないという気持ちと共に嬉しさもあった。
だから私は、「はい」と小さく頷く。
そういう夜明先輩は人気者だ。写真部の中でも先輩にアピールしてる子はいる。部内以外にも告白をしてくる人がいるのだとか…。詳しいことは知らないけど噂で聞いたことがあった。
(恨まれないかな?)
そう思って夜明先輩をじっと見つめる。先輩は不思議そうに首を傾げていたから、きっと私の思っていることは伝わっていないのだろう。
それでも、天秤にかけてしまうのは部活の先生から出された課題。私は人見知りだから人の写真を一対一で撮ることにまだ上手くできない。
話すことが出来ないから。それでも高校から部活に入った同い年の子達は上手くやれていた。和気あいあいと楽しそうに写真を撮っている姿を見て私は羨ましかった。
そこに入りたかった。でも、それは出来なかった。春に何度も話しかけようとした。何度も話しかけようとして足が、手が、口が動かなかった。
私を気にかけてくれている夜明先輩はそれを見てくれていた。慰めてくれた。
だから偶にこうして誘ってくれるようになった。そんな夜明先輩の好意は申し訳ないという気持ちと共に嬉しさもあった。
だから私は、「はい」と小さく頷く。