幼なじみはエリート潜水士
3.数年ぶりの再会
月末の多忙な時期。
週末と重なって今日は忙しい。
課長がやらかした仕事ミスを、私のせいにしてきたりでちょっと不機嫌。
だけど今夜は、例の合コンを約束してる日でもある。
私たちは仕事帰り、家に戻って着替えずに待ち合わせの場所へ向かうことにしていた。
SEさんが連れてくるお相手の男性も、会社帰り直接くる予定みたい。
そんな日に限って、課長は私に書類を押しつけてくる。
「ええっ、今日中にですかっ!」
「これぐらい、すぐに終わるでしょうがっ!」
「じゃあ……自分でやればいいのに……」
「なにか言ったかね? 村本くん!」
小声で呟いた言葉を、課長に聞かれてしまった。
私は視線を合わせずに、小声で言い返す。
「べつに、なんでもないです……」
「じゃあ、たのんだよ」
すぐ終わるんだったら、課長が自分でやればいいでしょ!
口には出さず、私は心の中でそう叫んだ……