幼なじみはエリート潜水士
「わたしねぇ~、営業先の男性社員さんに告白されたよ」
「「ええっ、また~っ!!」」
サトちゃんと私は、声をそろえて叫んでしまった。
静かな自販機コーナーと廊下に、私たちの声が響き渡る。
「そんなに大きな声だしたらダメだよ、みんな仕事してるんだし」
「「ですよね~……」」
サトちゃんと私は、脱力した声をそろえて話した。
「スーさんのモテ期に、私もあやかりたいな……」
なんて、小声で呟いた私の言葉がスーさんの耳に届いてしまったらしい。
「ちょうど良かった、いい話があるんだよ」
そう言いながら、スーさんは自販機からコーヒーの入った紙コップを取り出してる。
「あっ、それ私のだけど……」
「うん、知ってるよ」
「じゃあ、なんで?」