極上男子短編集
2人はトイレでメーク直しをしながらそんな会話をしていたことを思い出した。
「それでは今日は文化祭についての話し合いを行います」
文化祭実行委員会の生徒が教卓の前に立って生徒たちを見回した。
すでに小道具係として仕事を始めている私はぼんやりとその声を聞く。
「今日の話し合いはプリンス、プリンセス決めのイベントについてです」
一番盛り上がるイベントということで実行委員も少し緊張気味のようだ。
さっきから声が上ずっている。
「このクラスからプリンス、プリンセスに立候補したい方。自薦他薦問いません。いますか?」
その質問にすぐに手を上げたのは美穂だった。
これは想定内のことだったので教室は静かなままだ。
「私、立候補します。それと他薦もいいですか?」
「はい。誰を推薦しますか?」
その質問に美穂は満面の笑みで五十嵐浩介の方へ視線を向けた。
誰もが美穂の次の言葉を待っている。
きっと五十嵐浩介は自分から立候補するつもりはないだろうから、誰かが推薦することをみんなが待っているのだ。
「それでは今日は文化祭についての話し合いを行います」
文化祭実行委員会の生徒が教卓の前に立って生徒たちを見回した。
すでに小道具係として仕事を始めている私はぼんやりとその声を聞く。
「今日の話し合いはプリンス、プリンセス決めのイベントについてです」
一番盛り上がるイベントということで実行委員も少し緊張気味のようだ。
さっきから声が上ずっている。
「このクラスからプリンス、プリンセスに立候補したい方。自薦他薦問いません。いますか?」
その質問にすぐに手を上げたのは美穂だった。
これは想定内のことだったので教室は静かなままだ。
「私、立候補します。それと他薦もいいですか?」
「はい。誰を推薦しますか?」
その質問に美穂は満面の笑みで五十嵐浩介の方へ視線を向けた。
誰もが美穂の次の言葉を待っている。
きっと五十嵐浩介は自分から立候補するつもりはないだろうから、誰かが推薦することをみんなが待っているのだ。