極上男子短編集
手を上げたのは有子だった。
有子と美穂は目を見交わせてほほえみ合っている。
どちらがプリンスに選ばれてもおかしくはなさそうだ。
きっと、他のクラスからどんな女子が出てきてもこの2人のどちらかになるだろう。
そしてプリンスは間違いなく五十嵐浩介……。
ズキンッ!
また胸が傷んで思わず顔をしかめた。
それでも自分のそんな気持ちに気が付かないふりをしてうつむく。
こうしていれば痛みなんてすぐに消える。
見たくないものから目をそむけて、聞きたくないものから耳を塞ぐ。
そうして荒波を立てずにいれば、嫌なことはすぐに終わる。
「私、もう1人推薦したい人がいます」
美穂が再び手を上げて発言していた。
てっきり美穂は五十嵐浩介だけを推しているのだと思っていたのでみんなの注目が集まった。
一体誰を推薦するつもりなんだろう?
有子と美穂は目を見交わせてほほえみ合っている。
どちらがプリンスに選ばれてもおかしくはなさそうだ。
きっと、他のクラスからどんな女子が出てきてもこの2人のどちらかになるだろう。
そしてプリンスは間違いなく五十嵐浩介……。
ズキンッ!
また胸が傷んで思わず顔をしかめた。
それでも自分のそんな気持ちに気が付かないふりをしてうつむく。
こうしていれば痛みなんてすぐに消える。
見たくないものから目をそむけて、聞きたくないものから耳を塞ぐ。
そうして荒波を立てずにいれば、嫌なことはすぐに終わる。
「私、もう1人推薦したい人がいます」
美穂が再び手を上げて発言していた。
てっきり美穂は五十嵐浩介だけを推しているのだと思っていたのでみんなの注目が集まった。
一体誰を推薦するつもりなんだろう?