極上男子短編集
☆☆☆
「明日から文化祭だね」
「だね! 今年のプリンスはすごいらしいねぇ?」
部活が終わり、道具の片付けをしているときにマネージャー2人のそんな会話が聞こえてきた。
この学校では3年生だけが参加できるプリンス、プリンセス決めのイベントがある。
それに選ばれた2人はドレスとタキシード姿でステージに上がり、全校生徒の注目と憧れを手に入れることができるのだ。
歴代のプリンス、プリンセスに選ばれた生徒たちの中には付き合いはじめて、高校卒業後に結婚した人もいるらしい。
それくらい、参加する生徒たちも投票する生徒たちも本気になるイベントだ。
特に今年は入学当初から注目されている五十嵐という男子生徒がいる。
生徒による投票が彼に集まることは間違いなしのようだ。
私も何度か学校内で五十嵐先輩を見たことがあるけれど、頭一つ分抜けている背の高さと日本人離れした堀の深い顔など、たしかに申し分ないかっこよさだった。
だけど、プリンセスが誰になるのかはまだわからない状態だ。
キレイで可愛い生徒は何人もいるけれど、その中でトップになるというのはかなりずば抜けた美貌を持っていないといけない。
「明日から文化祭だね」
「だね! 今年のプリンスはすごいらしいねぇ?」
部活が終わり、道具の片付けをしているときにマネージャー2人のそんな会話が聞こえてきた。
この学校では3年生だけが参加できるプリンス、プリンセス決めのイベントがある。
それに選ばれた2人はドレスとタキシード姿でステージに上がり、全校生徒の注目と憧れを手に入れることができるのだ。
歴代のプリンス、プリンセスに選ばれた生徒たちの中には付き合いはじめて、高校卒業後に結婚した人もいるらしい。
それくらい、参加する生徒たちも投票する生徒たちも本気になるイベントだ。
特に今年は入学当初から注目されている五十嵐という男子生徒がいる。
生徒による投票が彼に集まることは間違いなしのようだ。
私も何度か学校内で五十嵐先輩を見たことがあるけれど、頭一つ分抜けている背の高さと日本人離れした堀の深い顔など、たしかに申し分ないかっこよさだった。
だけど、プリンセスが誰になるのかはまだわからない状態だ。
キレイで可愛い生徒は何人もいるけれど、その中でトップになるというのはかなりずば抜けた美貌を持っていないといけない。