極上男子短編集
ドクドクと心臓が破裂してしまいそうになる中、裕太の顔が近づいてくる。


2人の息がかかるほど近づいたとき、ピーッピーッ! と、洗濯機がけたたましくなり響いた。


洗濯が終わったのだ。


私達は同時にパッと身を話してそれぞれ別の方向へ向いた。


心臓はまだバクバク言っているし、体中が熱を帯びている。


両手で頬を包み込むと燃えるように熱かった。


「さ、さぁ、早く洗濯物を干して一緒に帰るぞ」


裕太は真っ赤な顔をごまかすように大きな声でそういい、勢いよく立ち上がったのだった。
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