極上男子短編集
☆☆☆

翌日見た景色はいつも以上にキレイに色づいていた。


恋をしている。


両思いになれた。


たったそれだけのことなのに、自分の暮らす世界がここまで変わるとは思っていなかった。


「おはよう」


玄関を開けるとそこには裕太が立っていて、私は驚いて足を止めた。


「どうしたの裕太」


「学校、一緒に行こうと思って」


いつも私より随分遅く家を出ている裕太が、私のために早起きをしてくれたらしい。


一緒に肩を並べて歩いていると、ようやくいつもの調子が戻ってくる。


まだ少し緊張しているけれど、軽口をたたきあいながら校門を抜けた。


「ねぇ、ちょっと」


校門を抜けたところで声をかけて振り向くと、そこには２人のマネージャーが立っていた。
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