極上男子短編集
そう聞かれて私は下唇を噛みしめる。


なんと返事をしたってきっとイジられるに決まっている。


「自分の顔に自身があるってこと?」


有子がそう言うと笑い声が起こった。


耐えられなくなり、自分の席へと足早に向かう。


そんな私の背中へ向けて、美穂と有子はいつまでも笑い声をなげかけていたのだった。
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