極上男子短編集
「だ、大丈夫だよ。エスカレートしたとしても、どうせもうすぐ卒業なんだし」
私は引きつった笑みを浮かべて答える。
今は高校3年生の10月だ。
もうすぐ文化祭があって、それが終われば3年生の行事はほぼ終了ということになる。
部活の引退時期は部活動によってまちまちだけれど、それも来年の1月にはすべての部活動が終了することになる。
私の場合は元々帰宅部だから、実質この文化祭が最後のイベント。
後は卒業式までおとなしく過ごすことができればそれでいい。
「ほんとうにそれでいいの? 高校生活がもう終わっちゃうんだよ?」
1年の頃から学級委員長をしてきた有紗は、文芸部内でも活躍していて高校生の小説コンテストで入賞をしている。
そんな有紗から見れば私は3年間を無駄にして過ごしたように見えるのかもしれない。
「それなりに楽しんでるよ?」
恋愛も勉强もそんなに熱心にしてきたわけじゃない。
特に恋愛の方はからっきしだめで、好きになっても遠くから見つめているだけなのが関の山だった。
私は引きつった笑みを浮かべて答える。
今は高校3年生の10月だ。
もうすぐ文化祭があって、それが終われば3年生の行事はほぼ終了ということになる。
部活の引退時期は部活動によってまちまちだけれど、それも来年の1月にはすべての部活動が終了することになる。
私の場合は元々帰宅部だから、実質この文化祭が最後のイベント。
後は卒業式までおとなしく過ごすことができればそれでいい。
「ほんとうにそれでいいの? 高校生活がもう終わっちゃうんだよ?」
1年の頃から学級委員長をしてきた有紗は、文芸部内でも活躍していて高校生の小説コンテストで入賞をしている。
そんな有紗から見れば私は3年間を無駄にして過ごしたように見えるのかもしれない。
「それなりに楽しんでるよ?」
恋愛も勉强もそんなに熱心にしてきたわけじゃない。
特に恋愛の方はからっきしだめで、好きになっても遠くから見つめているだけなのが関の山だった。