極上男子短編集
「ねぇ、どうして?」


ようやくそう質問すると、五十嵐浩介は真剣な表情でメーク道具を選びながら「俺がお前をトップにしてやりたいからだ」と、答えた。


トップ!?


それってこのイベントでのトップってことだよね!?


「む、無理に決まってんじゃん!」


「どうして?」


首をかしげて聞いてくる五十嵐浩介に私は目を見開いた。


どうしてって……。


あれだけの美女が集まっているのに、私なんかじゃ無理にきまってる!


そう思うのにメークが始まってしまってなにも言えなくなってしまった。


どうしよう。


五十嵐浩介は本気だ……。
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