極上男子短編集
今までの人生でステージに上がることなんてなかった。
それがつい一週間前、写真投票が始まってから大きく変化し、今回で2度めになる。
1度目は体育館のステージ上だった。
あの時も頭の中は真っ白で、何を言ったのかよく覚えていない。
それなのに今回はあのときとは比べ物にならないくらいの人で溢れかえっていた。
生徒の父兄、兄弟、近隣の学校の生徒たち。
ステージ上にあがると沢山の見知らぬ顔があって足元がぐらついた。
緊張で息をすることも忘れてしまい、メマイがしたのだ。
それでも必死で足を動かして前を歩く3人に続く。
慣れないドレス姿でステージの上に立つとここがいつもの学校だということすら忘れてしまいそうになる。
「ではまず、簡単な自己紹介をお願いします!」
文化祭実行委員が一番端に立っている有子にマイクを手渡した。
有子は背筋を伸ばして自分の名前と趣味を簡単に説明する。
それがつい一週間前、写真投票が始まってから大きく変化し、今回で2度めになる。
1度目は体育館のステージ上だった。
あの時も頭の中は真っ白で、何を言ったのかよく覚えていない。
それなのに今回はあのときとは比べ物にならないくらいの人で溢れかえっていた。
生徒の父兄、兄弟、近隣の学校の生徒たち。
ステージ上にあがると沢山の見知らぬ顔があって足元がぐらついた。
緊張で息をすることも忘れてしまい、メマイがしたのだ。
それでも必死で足を動かして前を歩く3人に続く。
慣れないドレス姿でステージの上に立つとここがいつもの学校だということすら忘れてしまいそうになる。
「ではまず、簡単な自己紹介をお願いします!」
文化祭実行委員が一番端に立っている有子にマイクを手渡した。
有子は背筋を伸ばして自分の名前と趣味を簡単に説明する。