極上男子短編集
インテリ系男子の場合
とっつきにくい君
カッカッと黒板に板書される音が教室内に響き渡り、私は呆然としてそれを見つめていた。
窓から差し込む日差しは心地よい暖かさで、4月の始まりを期待させるように校庭には満開の桜が咲き乱れている。
極上高校1年A組。
私と同じで入学して間もない生徒たちはみんなどこかそわそわしていて、互いに目を見買わせては照れ笑いを浮かべている。
これから3年間の親友になれるような子が同じクラスにいるかな?
カッコイイ、可愛い子はいるかな?
そんな探るような気配があちこちから伝わってきた。
そんな中でも私は呆然としたまま黒板を見つめている。
さっきから担任の先生が書き出しているのは、1年A組における係決めについてだった。
駐輪場を整理する係。
花壇の世話をする係。
美化委員。
窓から差し込む日差しは心地よい暖かさで、4月の始まりを期待させるように校庭には満開の桜が咲き乱れている。
極上高校1年A組。
私と同じで入学して間もない生徒たちはみんなどこかそわそわしていて、互いに目を見買わせては照れ笑いを浮かべている。
これから3年間の親友になれるような子が同じクラスにいるかな?
カッコイイ、可愛い子はいるかな?
そんな探るような気配があちこちから伝わってきた。
そんな中でも私は呆然としたまま黒板を見つめている。
さっきから担任の先生が書き出しているのは、1年A組における係決めについてだった。
駐輪場を整理する係。
花壇の世話をする係。
美化委員。