極上男子短編集
周囲を見回してみるとさっきよりも図書室の利用者は減っていて、1人の男子生徒と視線がぶつかっった。


その生徒は黒縁の分厚いメガネをかけていて、その奥の目が鋭くこちらを睨んでいる。


もしかしてうるさかっただろうか?


そう思って姿勢をただし、視線を男子生徒から外した。


アニメの話しになるとつい夢中になってしまって自分の声量や、場所がわからなくなってしまう。


もう1度チラリと男子生徒へと視線を向けると、その生徒はテーブルにノートを教科書を広げて熱心に勉強をしているのがわかった。


真面目な人なんだな。


申し訳ないことをしたかなと、少し心に引っかかったのだった。
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