極上男子短編集
女子は50メートル走だ。
「さすがにそれは期待しすぎでしょ」
メガネをかけたままの清水くんは全力で走ってもお世辞にも早いとは言えない。
レイヤ様ならグラウントの往復なんて一瞬で終わらせてしまうほどの身体能力があるのに。
そんなことを考えているとサッカーボールが清水くんに渡った。
清水くんはドリブルをしながら相手チームのゴールへ向かって走り出す。
「清水くんだって運動神経が悪いってわけじゃなさそうだね」
「うん」
きっと彼の運動神経は平均並みだろう。
だけど汗でメガネがずれてくるようで、時折足が緩んで相手チームにボールをとられたりしている。
その様子が可愛くて思わず微笑んでしまった。
「あれれ? もしかして摩耶、3次元で恋しちゃったりする?」
桃が肩をつついてそんなことを言ってくる。
私はぶんぶんと左右に首を振った。
「さすがにそれは期待しすぎでしょ」
メガネをかけたままの清水くんは全力で走ってもお世辞にも早いとは言えない。
レイヤ様ならグラウントの往復なんて一瞬で終わらせてしまうほどの身体能力があるのに。
そんなことを考えているとサッカーボールが清水くんに渡った。
清水くんはドリブルをしながら相手チームのゴールへ向かって走り出す。
「清水くんだって運動神経が悪いってわけじゃなさそうだね」
「うん」
きっと彼の運動神経は平均並みだろう。
だけど汗でメガネがずれてくるようで、時折足が緩んで相手チームにボールをとられたりしている。
その様子が可愛くて思わず微笑んでしまった。
「あれれ? もしかして摩耶、3次元で恋しちゃったりする?」
桃が肩をつついてそんなことを言ってくる。
私はぶんぶんと左右に首を振った。