極上男子短編集
☆☆☆
7つの黄金の玉なんて存在していなくて、竜神も勇者もいない世界に生まれ落ちてしまった私は放課後の図書館にいた。
委員会の仕事兼、勉強時間だ。
図書室の利用者がいない間がカウンターの上に教科書を広げて、とにかくそれを読み込んだ。
ブツブツと口の中で呟いて文章を読み上げていくけれど、あまり意味は理解できていない。
しばらく読んだところで頭の中にレイヤ様の姿が浮かんできて、自然と頬がにやけた。
レイヤ様が学園で活躍するシーンが何度も思い出されて、気がつけば教科書の存在が頭の中から消えていた。
今私の目の前にはレイヤ様が立っていて『消えた図書室の本』についての謎を解こうとしている。
「レイヤ様頑張って!」
妄想の中の世界で思わず声を出してしまい、ハッと我に返ると目の前に清水くんが怪訝そうな顔で立っていた。
手には参考書とノートが握られている。
7つの黄金の玉なんて存在していなくて、竜神も勇者もいない世界に生まれ落ちてしまった私は放課後の図書館にいた。
委員会の仕事兼、勉強時間だ。
図書室の利用者がいない間がカウンターの上に教科書を広げて、とにかくそれを読み込んだ。
ブツブツと口の中で呟いて文章を読み上げていくけれど、あまり意味は理解できていない。
しばらく読んだところで頭の中にレイヤ様の姿が浮かんできて、自然と頬がにやけた。
レイヤ様が学園で活躍するシーンが何度も思い出されて、気がつけば教科書の存在が頭の中から消えていた。
今私の目の前にはレイヤ様が立っていて『消えた図書室の本』についての謎を解こうとしている。
「レイヤ様頑張って!」
妄想の中の世界で思わず声を出してしまい、ハッと我に返ると目の前に清水くんが怪訝そうな顔で立っていた。
手には参考書とノートが握られている。