恋に落ちたら
「みのりお待たせ」

俺が近づくとみのりはほっとした表情を見せた。きっと怖かったのだろう。
俺は男たちを威嚇し、みのりを立たせると車へと促した。
みのりも素直に頷くと俺と一緒に駐車場へ向かった。

「ありがとうございました」

何故かここで頭を下げ、車に乗り込もうとしないみのりを見て、

「またあいつらに会ったら困るだろう？　送って行くから乗って」

俺が優しく声をかけると小さく頷いた。
本当に怖かったのだろう。
みのりは行きと同じく助手席に座ってくれたのを見て俺は安堵した。
見つけることができて、あいつらから守ることができて良かった。
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