恋に落ちたら
家に帰ると母は待ってましたとばかりにリビングから出てきた。色々と聞きたさそうな顔をしていたのは分かったがそんな気分にはなれず自室へと戻った。
ベッドの上にいたウサギのぬいぐるみを手に取るとぎゅっと抱きしめた。
お試しだけど、付き合うことにしちゃった……。
私の初めての彼氏が悟くんになるなんて思ってもみなかった。
昨日から何度もキスされたことを思い出し顔が火照る。
お試しとはいえ彼氏という存在がいることを考えるだけで胸がドキドキしてしまう。
「ラナ、どうしよう。私に彼氏が出来たよ。悟くんはラナのことも覚えてたの。これからどうなっちゃうんだろうね」
ウサギのラナは生まれた時からずっと一緒にいるのでもう原型をとどめないほどにクタクタになっていて薄汚れている。けれど私にとってラナはどうしても捨てることはできない大切な子。私がラナを抱いていたことを悟くんが覚えていたことに驚いたが、正直なところ少しだけ嬉しく思った。
はぁ……
ため息が漏れてしまう。
お試しってどういうことをするんだろう。
そもそも付き合うっていうことがわからない。
そんなことを考えているとスマホが鳴った。
画面を見ると悟くんからのメッセージが届いていた。
ベッドの上にいたウサギのぬいぐるみを手に取るとぎゅっと抱きしめた。
お試しだけど、付き合うことにしちゃった……。
私の初めての彼氏が悟くんになるなんて思ってもみなかった。
昨日から何度もキスされたことを思い出し顔が火照る。
お試しとはいえ彼氏という存在がいることを考えるだけで胸がドキドキしてしまう。
「ラナ、どうしよう。私に彼氏が出来たよ。悟くんはラナのことも覚えてたの。これからどうなっちゃうんだろうね」
ウサギのラナは生まれた時からずっと一緒にいるのでもう原型をとどめないほどにクタクタになっていて薄汚れている。けれど私にとってラナはどうしても捨てることはできない大切な子。私がラナを抱いていたことを悟くんが覚えていたことに驚いたが、正直なところ少しだけ嬉しく思った。
はぁ……
ため息が漏れてしまう。
お試しってどういうことをするんだろう。
そもそも付き合うっていうことがわからない。
そんなことを考えているとスマホが鳴った。
画面を見ると悟くんからのメッセージが届いていた。