恋に落ちたら
結局私は何にしようか決めかねていたが悟くんに勧められ、コースにすることにした。
季節野菜のバーニャカウダから始まり、続いてアオリイカのカッペリーニ、ホタテのカルパッチョが運ばれてきた。
私たちが舌鼓を打っているとアスパラガスのポーチドエッグ和えが出てきた。とろりとした卵がアスパラガスによく合いとても美味しい。
「悟くん、どれもすごく美味しいですね」
「ああ。本当に。今まで家であいつのパスタは食べたことがあるが、ちゃんとしたものは食べたことがなかったんだ。だからちょっと驚いてるよ」
「友坂シェフですよ! 今や大人気シェフで予約が取れないのもわかりますね。どれもすごく美味しいし、見た目にも楽しませてくれますね」
私は運ばれてくるたびに感嘆の声をあげた。
テンションが高くなり、悟くんに話しかけるたび彼は笑って私の話を聞いてくれた。
和牛のタリアータ、パスタと運ばれてきて最後のドルチェとなった。
少しずつとはいえかなりの量があったはずなのに目の前に運ばれてきたティラミスは別腹とばかりにペロリと頂いてしまった。
「いかがでしたか?」
また友坂シェフが挨拶に来てくれた。
2度も来てくれるなんて本当に仲がいい証拠だと思った。
悟くんは「美味かった」と一言しか言わないので私は乗り出すように感想を伝えると、シェフは満面の笑顔を浮かべてくれた。
「こんなに喜んでいただけて作り手としては
感無量だなぁ。是非みのりちゃんだけまた来てね」
「はい!」
私は勢いよく返事を返すとシェフはくすくすと笑い声をあげていた。
「おい!」
悟くんは慌てたように間に入ってきた。
「みのりは俺以外とは来ないからな」
「どうして?」
私が尋ねると、
「どうしてもだよ」
そう言うと横を向いてしまった。
「独占欲の強い男は嫌だよね、みのりちゃん」
シェフは笑いながら悟くんを見て、彼に聞こえるようにわざと「いつでも席を空けてあげるよ」と言うと私たちのテーブルから離れていった。
季節野菜のバーニャカウダから始まり、続いてアオリイカのカッペリーニ、ホタテのカルパッチョが運ばれてきた。
私たちが舌鼓を打っているとアスパラガスのポーチドエッグ和えが出てきた。とろりとした卵がアスパラガスによく合いとても美味しい。
「悟くん、どれもすごく美味しいですね」
「ああ。本当に。今まで家であいつのパスタは食べたことがあるが、ちゃんとしたものは食べたことがなかったんだ。だからちょっと驚いてるよ」
「友坂シェフですよ! 今や大人気シェフで予約が取れないのもわかりますね。どれもすごく美味しいし、見た目にも楽しませてくれますね」
私は運ばれてくるたびに感嘆の声をあげた。
テンションが高くなり、悟くんに話しかけるたび彼は笑って私の話を聞いてくれた。
和牛のタリアータ、パスタと運ばれてきて最後のドルチェとなった。
少しずつとはいえかなりの量があったはずなのに目の前に運ばれてきたティラミスは別腹とばかりにペロリと頂いてしまった。
「いかがでしたか?」
また友坂シェフが挨拶に来てくれた。
2度も来てくれるなんて本当に仲がいい証拠だと思った。
悟くんは「美味かった」と一言しか言わないので私は乗り出すように感想を伝えると、シェフは満面の笑顔を浮かべてくれた。
「こんなに喜んでいただけて作り手としては
感無量だなぁ。是非みのりちゃんだけまた来てね」
「はい!」
私は勢いよく返事を返すとシェフはくすくすと笑い声をあげていた。
「おい!」
悟くんは慌てたように間に入ってきた。
「みのりは俺以外とは来ないからな」
「どうして?」
私が尋ねると、
「どうしてもだよ」
そう言うと横を向いてしまった。
「独占欲の強い男は嫌だよね、みのりちゃん」
シェフは笑いながら悟くんを見て、彼に聞こえるようにわざと「いつでも席を空けてあげるよ」と言うと私たちのテーブルから離れていった。