恋に落ちたら
悟くんに会う時にはいつも何を着ようかとドキドキしていたが今日は違う意味でドキドキしている。
もんじゃ焼きを食べに連れて行ってくれると言っていたし、ミントグリーンのカットソーにふんわりとしたロングスカートを合わせラフに仕上げた。
そろそろ出ないと悟くんの最寄駅に12時に着がなくなってしまう。
カゴバッグを手にすると慌てて家を出た。
駅までの道のりはなんだか足取りが重く、弾まない。
昨日見た女性のことを聞き出したいけど、でも聞きたくもない。
胸の奥でモヤモヤとしたものがあり、なんだか胸が重苦しい。何かがつかえているようで、どうしたらスッキリできるのかわからない。
私はうつむき気味で歩いていると正面から歩いてきた人にぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい」
驚いて謝ると、ぎゅっと抱きしめられた。
え?
抱きしめられたことに驚き、私は力一杯相手を押したが離れない。
怖い……そう思った瞬間、
「みのり! 俺だから。ほら、顔あげて」
腕の中で顔を上げると悟くんが笑っていた。
「悟くん?」
「ごめん、待ちきれなくて迎えにきた」
彼は苦笑いを浮かべ、私を抱きしめる力を少しだけ緩めてくれた。
その表情に胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
「昨日会えなかったし、今朝も顔を見れなかったから少しでも早く会いたくて出てきたけどどうしてそんな俯いて歩いてるんだ? 向こうから手を振ったのにも気がつかないから心配したよ」
「あ、ごめんなさい。考え事してて」
「じゃ、ゆっくり聞くとして行こうか。やっぱり初めてのもんじゃ焼きは月島だろう」
そう言うと手を繋ぎ、駅へと向かった。
もんじゃ焼きを食べに連れて行ってくれると言っていたし、ミントグリーンのカットソーにふんわりとしたロングスカートを合わせラフに仕上げた。
そろそろ出ないと悟くんの最寄駅に12時に着がなくなってしまう。
カゴバッグを手にすると慌てて家を出た。
駅までの道のりはなんだか足取りが重く、弾まない。
昨日見た女性のことを聞き出したいけど、でも聞きたくもない。
胸の奥でモヤモヤとしたものがあり、なんだか胸が重苦しい。何かがつかえているようで、どうしたらスッキリできるのかわからない。
私はうつむき気味で歩いていると正面から歩いてきた人にぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい」
驚いて謝ると、ぎゅっと抱きしめられた。
え?
抱きしめられたことに驚き、私は力一杯相手を押したが離れない。
怖い……そう思った瞬間、
「みのり! 俺だから。ほら、顔あげて」
腕の中で顔を上げると悟くんが笑っていた。
「悟くん?」
「ごめん、待ちきれなくて迎えにきた」
彼は苦笑いを浮かべ、私を抱きしめる力を少しだけ緩めてくれた。
その表情に胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
「昨日会えなかったし、今朝も顔を見れなかったから少しでも早く会いたくて出てきたけどどうしてそんな俯いて歩いてるんだ? 向こうから手を振ったのにも気がつかないから心配したよ」
「あ、ごめんなさい。考え事してて」
「じゃ、ゆっくり聞くとして行こうか。やっぱり初めてのもんじゃ焼きは月島だろう」
そう言うと手を繋ぎ、駅へと向かった。