先輩とキス(短編)
私が席につくと同時に
慌てて駆け寄ってきたミキ。
『ミキおはよ〜』
「由梨!!やばいよ!2組の小林さんが川瀬先輩にメアド聞いたって!!!」
『え!?』
「噂だからわかんないけど……川瀬先輩の受験が終わったら告白するって言ってたらしいよ。」
えー!!!!
『まじで!??』
「まじで!!」
川瀬先輩がモテるのは前から分かってる。
でもいつも
川瀬先輩と同級生の女の先輩や
2年の先輩が
告ったって噂しか聞いたことがなかったから
同じ1年生のライバルの噂をはっきり聞くのは初めてだった。
だって…
『2組の小林さんって………めっちゃくちゃ可愛いじゃん!!』
「うーん……でも大丈夫!由梨も可愛いよ??」
『お世辞はいいよぉ〜…』
私は泣きそうになった。