先輩とキス(短編)
先輩………
こうして先輩の隣にいるのが夢みたいです。
言おう。
せっかくチョコも渡せたんだ。
もう悔いはない。
『先輩…』
先輩は眉を少しあげてこっちを見た。
『先輩の受験が終わったら言おうと思ってたんですけど…、私ずっと先輩のことが』
「好きだ。」
……………えっ??
『え……今なんて?』
先輩はダウンのポケットに手を入れて
私の目をしっかり見て……
「体育祭で声をかけてくれた時からすごい可愛くて良い子だなって思ってた。」
『へ……ウソ……っ』
先輩の言葉がまだ信じられなくて
涙が出そうになった。
「いつも俺のこと見守ってくれてありがとう。受験も由梨ちゃんからのメールで頑張れた。」
先輩………
ウソみたいだよ
夢じゃないんだよね??
嬉しい