先輩とキス(短編)
先輩は嬉し泣きする私の手を
ダウンのポケットの中で握りしめた。
そしてもう片方の手で
優しく私の頬に触れ、
涙を優しく拭うと
私の唇にキスをした。
ちゅっ
ちゅっ
何度も優しく暖め合うようなキスを……
先輩…
先輩のこと
好きになってよかった
諦めなくてよかった
彼女になれて
私は幸せです
絶対先輩と同じK大に合格するから
それまで待っててくださいね。
唇が離れると先輩は
ギュッと私を引き寄せた。
「大好きだよ。」