先輩とキス(短編)
「由梨も川瀬先輩にメアド聞きなよ!」
『えっ……そんな、無理だよぉ。』
「せっかく同じ団になれたんだよ!一緒に頑張ろうよ。」
先輩は人気者。
私以外に先輩を好きな女の子はたくさんいる。
2年生の先輩たちの中にだっているだろうし
3年生の中にもいるだろうし
私なんかが手の届くわけがないと分かってる。
でも、最後のチャンスかもしれないんだもん。
メアド…聞きたい!
『そうだよね……私も頑張ってみようかな、明日。』
そういうとミキは嬉しそうに笑った。
何度も
頑張ろうって手を握ってくれた。
明日はきっと
最高の思い出がつまった
体育祭になるはず。
川瀬先輩
あなたに少しでもいいから、近づきたいです。