先輩とキス(短編)
第2走者の時に
赤団に大きく差をつけられた青と緑。
バトンが川瀬先輩に渡った瞬間
誰もが驚いた。
川瀬先輩はものすごい速さで
赤団との距離を縮めていった。
最初は真剣な顔で、
途中からは余裕の表情で
私たちが見守る前を風のように走っていった。
速い!!
先輩、カッコいい!!!
1位の赤団とかなり距離が近くなったところで
川瀬先輩から江口先輩へバトンが渡った。
江口先輩はものすごい速さで赤団を追い抜き、
最後はピースをしながら
堂々の1位でゴール。
学校中がすごい盛り上がりだった。
「やばいよー!!カッコよすぎるよぉ!!!」
ミキが隣で興奮する。
『本当!!!あのカッコよさはずるいよ!反則だよー!!』
私たちは盛り上がりながら
先輩たちの元へ向かった。