先輩とキス(短編)


先輩たちの元へ近づくと


周りには何人もの3年生の女の先輩たちがいて


江口先輩と川瀬先輩に声をかけていた。





うぅ……なんかちょっと怖いなあ。




「由梨!!行くよ!」



ミキは気合いを入れて、江口先輩の元へ駆け寄った。




私も…



憧れの川瀬先輩の元へ。






『あっあの!!川瀬先輩!!』




周りが盛り上がっている雰囲気のせいか

余計に緊張して

心臓が口から出てきちゃいそうだった。





私の声に振り向いた川瀬先輩。


『1年6組の加藤由梨です。よかったら先輩のメアド教えてもらえませんか??』


携帯を持つ手が震える。


緊張しすぎて先輩の顔を見ることができなかった。




「えっ俺??」


『…はい。』



「うん、いいよ。」





先輩は携帯を差し出して赤外線通信してくれた。


< 8 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop