先輩とキス(短編)
先輩たちの元へ近づくと
周りには何人もの3年生の女の先輩たちがいて
江口先輩と川瀬先輩に声をかけていた。
うぅ……なんかちょっと怖いなあ。
「由梨!!行くよ!」
ミキは気合いを入れて、江口先輩の元へ駆け寄った。
私も…
憧れの川瀬先輩の元へ。
『あっあの!!川瀬先輩!!』
周りが盛り上がっている雰囲気のせいか
余計に緊張して
心臓が口から出てきちゃいそうだった。
私の声に振り向いた川瀬先輩。
『1年6組の加藤由梨です。よかったら先輩のメアド教えてもらえませんか??』
携帯を持つ手が震える。
緊張しすぎて先輩の顔を見ることができなかった。
「えっ俺??」
『…はい。』
「うん、いいよ。」
先輩は携帯を差し出して赤外線通信してくれた。