相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
一昨年の秋。
市子と沙也の三人で、大学の学園祭に来ていた百枝。
沙也が大学の卒業生で、百枝と市子が誘われたのだ。
大勢の人達の中、三人はゆっくり楽しんでいた。
なんと言っても、可愛らしい容姿をした百枝。
色んな行き交う人達が、見惚れていた。
そんな中、沙也が入っていたサークルの学生が作った服を見ていた三人。
「沙也さんの友達可愛い~」
「でしょ?
こっちは、私の職場の先輩なの!」
「え?沙也さんと同じくらいに見える…(笑)」
「フフ…でしょ?可愛い先輩なのー!」
「は、恥ずかしい…////」
「フフ…百枝が照れてる!」
そこに、学生達の同期生の男子学生達が現れた。
「この子、可愛い~」
あっという間に百枝は囲まれる。
「名前何て言うの~?」
「何処住んでんの?」
「俺達と一緒に回らない?」
「いや、あの…」
(や、やだよ……)
「ごめん、私達他に行くとこあるから!」
沙也がそう言ってくれ、市子が手を引いてその場を後にした。
しかし外でまた学生に会い、手を掴まれ連れていかれそうになる。
「ねぇねぇー!向こうでお茶しようよー」
「ごめんなさい、私達は用があるから」
「いいじゃん!」
「見て!手、細っ!?
ちょっと強く握ったら、折れそうー」
「ほんとにやめ━━━━━」
「その手、離してやれよ」
そこに通る声が響いた。
「は?え……お前…結城 永遠!!」
「手」
「え?」
「手、離せ」
冷たい、刺さるような視線を学生に向ける永遠。
怯えながら離す、学生。
そのままバタバタと、逃げるように去っていった。
「大丈夫?」
「え?」
先程の冷たい視線は何処に行ったのか、とても優しく聞いてくる。
「あ、赤くなってる。保健室行こう。
湿布貼った方がいいよ」
腫れ物に触れるように優しく手を持ち上げ、心配そうに百枝の顔を覗き込む。
「あ、大丈夫です。あの、ありがとうございました。助かりました」
ペコッと頭を下げる。
しかし、手をなかなか離さない永遠。
先程の学生のように握りしめているわけではない。
とても優しく手を握っているのだが、振り払えない何かがあった。
「あの…////私、行かないと……」
「うん」
「永遠、離してやれよ!」
晋作が永遠の肩を掴む。
「お茶しよ?」
「え?」
「ダメ?かな?」
「さっきの奴等と同じこと言ってるし……」
「ダメっつってたじゃん、さっき」
晋作と冬樹が呆れている。
市子と沙也の三人で、大学の学園祭に来ていた百枝。
沙也が大学の卒業生で、百枝と市子が誘われたのだ。
大勢の人達の中、三人はゆっくり楽しんでいた。
なんと言っても、可愛らしい容姿をした百枝。
色んな行き交う人達が、見惚れていた。
そんな中、沙也が入っていたサークルの学生が作った服を見ていた三人。
「沙也さんの友達可愛い~」
「でしょ?
こっちは、私の職場の先輩なの!」
「え?沙也さんと同じくらいに見える…(笑)」
「フフ…でしょ?可愛い先輩なのー!」
「は、恥ずかしい…////」
「フフ…百枝が照れてる!」
そこに、学生達の同期生の男子学生達が現れた。
「この子、可愛い~」
あっという間に百枝は囲まれる。
「名前何て言うの~?」
「何処住んでんの?」
「俺達と一緒に回らない?」
「いや、あの…」
(や、やだよ……)
「ごめん、私達他に行くとこあるから!」
沙也がそう言ってくれ、市子が手を引いてその場を後にした。
しかし外でまた学生に会い、手を掴まれ連れていかれそうになる。
「ねぇねぇー!向こうでお茶しようよー」
「ごめんなさい、私達は用があるから」
「いいじゃん!」
「見て!手、細っ!?
ちょっと強く握ったら、折れそうー」
「ほんとにやめ━━━━━」
「その手、離してやれよ」
そこに通る声が響いた。
「は?え……お前…結城 永遠!!」
「手」
「え?」
「手、離せ」
冷たい、刺さるような視線を学生に向ける永遠。
怯えながら離す、学生。
そのままバタバタと、逃げるように去っていった。
「大丈夫?」
「え?」
先程の冷たい視線は何処に行ったのか、とても優しく聞いてくる。
「あ、赤くなってる。保健室行こう。
湿布貼った方がいいよ」
腫れ物に触れるように優しく手を持ち上げ、心配そうに百枝の顔を覗き込む。
「あ、大丈夫です。あの、ありがとうございました。助かりました」
ペコッと頭を下げる。
しかし、手をなかなか離さない永遠。
先程の学生のように握りしめているわけではない。
とても優しく手を握っているのだが、振り払えない何かがあった。
「あの…////私、行かないと……」
「うん」
「永遠、離してやれよ!」
晋作が永遠の肩を掴む。
「お茶しよ?」
「え?」
「ダメ?かな?」
「さっきの奴等と同じこと言ってるし……」
「ダメっつってたじゃん、さっき」
晋作と冬樹が呆れている。