相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
講義が終わった、永遠達。

廃墟へ向かう。

そこには、倫子がいた。
そして倫子の周りには、永遠達の仲間が取り囲んでいた。

「永遠さん、お疲れ様ですっ!!」
「晋作さん、冬樹さん、お疲れ様ですっ!」

「お前か。元々の元凶は」

「な、何なの……!!?」

「俺のももちゃんを、あんな汚ない奴等に会わせただろ?」

「私は、合コンに誘われただけ!
百枝ちゃんを傷つけようなんて……」

「でも、結果的に傷ついた。
犯されて、震えて、泣いて、服も身体も擦り傷だらけでぼろぼろだった」

「彩也ちゃん、言ってたよ。
百枝ちゃんと自分には、女子会って言ってきたって。しかも!合コンだって気づいて帰ろうとしたら、図ったみたいに男に取り囲まれたって」

「それは……まさか、そんなことするなんて思わなかったの!!私も騙されたの!!」
必死に、永遠達に訴える倫子。

「黙れ」
「……っ…!!!?」
永遠の凄まじい表情。
倫子はビクッと震えた。

「もう…終わりだ」

その言葉を皮切りに、仲間達が倫子に襲いかかった。

永遠は相変わらず、煙草を吸っている。

「永遠?大丈夫か?」
「うん。今、必死に落ち着けてるとこ。
でもあと煙草が一本しかないんだ」
「マジか!?俺、買ってこようか?永遠、俺の煙草じゃダメだろ?」

「うーん。いいや!後は、あの女殺るから」

「「………」」
「なぁ…やっぱ俺、煙草買ってくる」
冬樹が晋作にそっと耳打ちした。

「その方がいいかもな……
相手は一応、女だし……」
晋作も、そっと頷いた。

冬樹が一度外に出て、近くにあるコンビニに寄る。
煙草を買い、外に出ると聖愛がいた。
「冬樹!」
「聖愛か」
「ちょうど良かった!永遠知らない?
連絡しても、繋がんなくてさ」

「あー、永遠は今取り込み中」

「百枝ちゃんに会いたくてさ!
それに青神のTシャツ手に入れたから、百枝ちゃんに合う口実にもなるしあげようと思って!」

「わりぃ、俺急いでんだ!また今度な!」
「………」
冬樹が、駆けていく。

聖愛は何かを感じ、冬樹の後を追った。

冬樹が戻ると、永遠が倫子に馬乗りになり殴りつけていた。

「永遠!!!?」
「何だよ、これ……永遠、やめろよ!!」
聖愛も駆けつけ、この悲惨な光景を見て永遠を止めに入る。

「だって、気持ちが落ち着かないんだ」

「だからって、相手は女だぞ!もう、やめろ!!」
聖愛が羽交い締めにする。そして、晋作と冬樹に言い放った。

「晋作と冬樹も!手伝え!!」
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