相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
次の日、駅前で━━━━━
やっぱり、駄々をこねている永遠。
「やっぱ、ダメ!!
行かないでよ!」
百枝のキャリーケースを持っていた永遠。
なかなか、百枝に渡そうとしない。
しかも、繋いだ手も頑なに離さない。
「お願い、はるくん!
電車の時間遅れちゃう……!」
「………」
「はるくん!!」
「……わかったよ…」
ため息をついて、百枝にキャリーケースを渡す。
手を離そうとしていると、プップーとクラクションが聞こえてきた。
「永遠~!百枝ちゃん!」
助手席の窓が開いて、中から幻夜が手を振っていた。
「え?幻夜さん?」
「幻夜だ」
「旅行?」
「あ、いや━━━━━━」
簡単に説明する、百枝。
「そうなんだ!奇遇だね。僕も出張なんだ!
しかも場所同じだよ!」
「そうなんですか?」
「乗せて行こうか?」
「え?でも、悪いし……」
「でも、その方がいいんじゃないかな?
な?永遠」
「そうだな。乗せてもらいなよ、ももちゃん!」
不特定多数の他人がいる電車より、幻夜の方がまだマシだ。
それに幻夜は、既婚者だし、羽目をはずすような人間ではない。
「でも、市子ちゃん嫌じゃないかな?
幻夜さんと私が二人で車に乗るなんて……」
「そんなことないと思うけど?
一応、確認してみる?」
その場で幻夜が市子に連絡すると“OK!むしろ、百枝のことよろしく~”と、返事が返ってきた。
「じゃあ…よろしくお願いします」
百枝のキャリーケースをトランクに乗せ、助手席のドアを開けた幻夜。
「どうぞ?」
「はるくん、行ってくるね!
電話、するね!」
小さく手を振り、乗り込んだ。
「幻夜」
「んー?」
「“くれぐれも”よろしく」
「もちろん!お前の嫁さん、ちゃんと守るよ!」
そう言って、幻夜も乗り込み発進させた。
永遠は、車が見えなくなるまで見つめていた。
そのまま大学に向かった、永遠。
魂が抜けたように、机に塞ぎこんでいた。
「永遠、元気を出せよ!」
「永遠、一週間なんてすぐ、すぐ!」
「でもさ。
普段寂しがってる永遠が、一週間なんて耐えられんの?」
晋作が小声で、冬樹に耳打ちする。
「…………まぁ…おそらく……」
「「無理だな……!」」
やっぱり、駄々をこねている永遠。
「やっぱ、ダメ!!
行かないでよ!」
百枝のキャリーケースを持っていた永遠。
なかなか、百枝に渡そうとしない。
しかも、繋いだ手も頑なに離さない。
「お願い、はるくん!
電車の時間遅れちゃう……!」
「………」
「はるくん!!」
「……わかったよ…」
ため息をついて、百枝にキャリーケースを渡す。
手を離そうとしていると、プップーとクラクションが聞こえてきた。
「永遠~!百枝ちゃん!」
助手席の窓が開いて、中から幻夜が手を振っていた。
「え?幻夜さん?」
「幻夜だ」
「旅行?」
「あ、いや━━━━━━」
簡単に説明する、百枝。
「そうなんだ!奇遇だね。僕も出張なんだ!
しかも場所同じだよ!」
「そうなんですか?」
「乗せて行こうか?」
「え?でも、悪いし……」
「でも、その方がいいんじゃないかな?
な?永遠」
「そうだな。乗せてもらいなよ、ももちゃん!」
不特定多数の他人がいる電車より、幻夜の方がまだマシだ。
それに幻夜は、既婚者だし、羽目をはずすような人間ではない。
「でも、市子ちゃん嫌じゃないかな?
幻夜さんと私が二人で車に乗るなんて……」
「そんなことないと思うけど?
一応、確認してみる?」
その場で幻夜が市子に連絡すると“OK!むしろ、百枝のことよろしく~”と、返事が返ってきた。
「じゃあ…よろしくお願いします」
百枝のキャリーケースをトランクに乗せ、助手席のドアを開けた幻夜。
「どうぞ?」
「はるくん、行ってくるね!
電話、するね!」
小さく手を振り、乗り込んだ。
「幻夜」
「んー?」
「“くれぐれも”よろしく」
「もちろん!お前の嫁さん、ちゃんと守るよ!」
そう言って、幻夜も乗り込み発進させた。
永遠は、車が見えなくなるまで見つめていた。
そのまま大学に向かった、永遠。
魂が抜けたように、机に塞ぎこんでいた。
「永遠、元気を出せよ!」
「永遠、一週間なんてすぐ、すぐ!」
「でもさ。
普段寂しがってる永遠が、一週間なんて耐えられんの?」
晋作が小声で、冬樹に耳打ちする。
「…………まぁ…おそらく……」
「「無理だな……!」」