相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
一方の百枝━━━━━━━

「百枝ちゃん、休憩したい時は言ってね!」
「はい。すみません」
「ううん。百枝ちゃんと話してみたかったし」
「え?」

「“あの”永遠の心を奪った人だよ?
スッゴい、興味がある!」

「え?」
幻夜を見ると、微笑んでいた。
「百枝ちゃんも、永遠のこと色々聞きたいとかないの?」
「え?」
「例えば……」
「………」

「三頭軍の頃のこととか?」

「結構です!!!」

「え……百枝ちゃん?」

「あ…ご、ごめんなさい!
そうゆう意味じゃなくて…その……知りたくないです……」

「そっか……
………………でも僕は、感謝してるよ?」

「え?」
「永遠は“情”がない人間で、僕は見ていられなかった。
残酷なことを、平気な顔してするんだ。
無表情で、殴るみたいな。
だから永遠には、恋愛なんて皆無だと思ってた。
人を愛するなんて、出きるわけがないって。
そのクセ、寂しがり屋で孤独な奴。
人を愛することできたら、永遠は幸せになれるはずなのにって」

「………」
「だから、感謝してる。ありがとう!」

「幻夜さんって…」
「ん?」

「はるくんのこと、好きなんですね!」
ニコッと微笑み、言った百枝。

「え////あ、いや!ち、違うよ?
ほら、幼馴染みみたいなもんだから、兄貴みたいな気でいるってゆうか…!!」
「あ、赤くなった!(笑)フフッ…!!」
クスクス笑う百枝に、幻夜も安心したように微笑んだ。

「良かった。少し、緊張がとけたみたいだね!」
「え?」
「ずっと緊張してたみたいだから!」
「あ、ごめんなさい。
男の人と二人って、慣れなくて…」

「そんな可愛いのに?
百枝ちゃんって、モテてたんでしょ?学生の時。
市子が言ってた。
告白が凄かったって。
なのに、男に慣れてないなんて」

「慣れないですよ…
正直、怖いです……」
「そっか…」
「あ、でも!幻夜さんは、怖くありません!
緊張はしてますが……」

微笑む百枝に、思わず頭をポンポンと撫でた幻夜。

「え?」
「え?あ、ご、ごめん!つい…なんか…百枝ちゃんって、妹みたいだなって!」
「え?でも、私の方がお姉さんですよ?」

「あ、そうだったね(笑)
でもなーんか、年上って感じしないんだよね…(笑)」

「酷いなぁー(笑)」

二人で、クスクス笑いながら話の花を咲かせるのだった。
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