相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
「ももちゃん…」
「ん…」

「……………噛んでいい?」
「え……」

「嫉妬が収まらないんだ」

それからマンションに帰った、永遠と百枝。

帰りつくなり、ベッドに連れていかれた百枝。
少し乱暴に脱がされ、身体中にキスマークをつけられていた。


「それは、やだよ…怖い……」

「でもね。
もっと……キスマークよりも、強い印つけたい。
ももちゃんは、俺だけのモノって印」
「そんなことしなくても、私ははるくんのモノでしょ?
それに、はるくんも私もモノだよ!」

「うん…」
「お願い…そんな壊れそうにしないで?
大丈夫。
私はずっと、はるくんの傍にいるよ!」
永遠を見上げ、頬を包み込んだ。

「うん…俺を放さないでね……!」


それから数日後━━━━━━━

百枝の職場に、雅楽が挨拶に来た。
「◯◯デパートから転勤してきた、石渡 雅楽です。
ここのフロアマネージャーを任されました。
よろしくお願いしま━━━━━え!?」

雅楽が、百枝の存在に気づいた。
百枝は小さく手を振り、微笑んでいた。


「まさか、ももがここで働いてたなんて……!」
昼休み、一緒にランチをしている百枝と雅楽。

「私も、ビックリだよ!」
「あ、それでか!」
「ん?」
「同窓会の時。なんか、もも達が固まってたから」

「あぁ…そうなの」

「なんか、嬉しいな!一緒に働けるなんて!」
「うん。私も、心強いかな。
前のマネージャーさん、とっても怖い人だったから」
「そっか…
あ!でも、仕事中は厳しいよ?(笑)」
「フフ…もちろん、わかってるよ!(笑)」

その日はほぼ一日百枝のいるショップにいた、雅楽。

「もも、もう帰るんだよね?」
「うん」
「一緒に帰ろ?送る」

「あ、ごめんね。
はるくんがお迎えに来てるの」
「そっか…
じゃあ、せめて外まで一緒にいい?」
「うん、もちろん!」

二人でショップを出る。
「ももちゃん!!?」
永遠が待っていて、抱き締められる。

「んんっ!?はるく…苦し…」
モゴモゴしながら、永遠を見上げる。

「なんで、こいつと出てくるの!!?」
「あ、それは……」

「もものショップがあるフロアマネージャーになったんだ、俺」

「なん…で……?
てことは、一緒に仕事するの!?」
「一緒ってゆうか…職種は違うから」
「そっか。でも!あんまり俺を不安にさせないで!」


「…………やっぱり君“ガキ”なんだね」
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