吸血鬼との世界
~数週間後~

「ん・・・・??」

「美鈴、気が付いたか?」

「あれ・・?零夜?」

「よかった!!!!!!」

そこから零夜に今まで何があったのかを聞いた。

そのあと、お義父様とお義母様、総二郎さんと綾女さんが来た。

「美鈴さん、目覚めたようだね、どこか痛むところはあるかね?」

横に首を振った。

「そうか、では総二郎」

「はい、美鈴さん、今回の件があったから能力制御装置をつけさせてもらうよ」

「え?」

「美鈴さんの『防御能力』は美鈴さんの心に反応して発動される。美鈴さんの意志関係なく。
今回は特に大きな能力が働いていたため、美鈴さんにも大きな負荷がかかった。
毎度美鈴さんにこのような負荷がかかり続ければ、ヴァンパイアといえどいずれかは死期が早まる。
それを防ぐために能力制御装置をつけさせてもらう。
なに、装置と言ってもバングル型で、美鈴さんの意志なく発動するのを抑えるだけだ。大丈夫だよ。
これは美鈴さんを守るために俺が作った装置だ」

「ありがとうございます、あの、皆さん、今回の件で皆さんに多大なる迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」

「美鈴ちゃん、顔を上げて?」

「香月さん・・」

「私たちはね、美鈴ちゃんのことを大事に思ってるから集まってるのよ、誰も迷惑なんて思っていないわ、
寧ろ来斗なんて、息子に頼られて張り切っていたくらいですもの」

「か、香月、それは内密に、と!!!!!」

「ふふ、綾女さんもずっと美鈴ちゃんが眠っていた時、体を拭いたり、髪の毛をきれいにしてくれてたの、
全部美鈴ちゃんが大切だからよ?」

「美鈴さん、私たち夫婦はもう美鈴さんのことを大事な家族だと思っている、いつでも私たちを頼りなさい。
私たち夫婦はいつでも美鈴さんの力になろう」

「お義父様」



「もちろん、俺もいつでも美鈴の力になるよ。俺らは『対』だ、お互いがお互いに
無くてはならない存在。いつでもどこでも一緒だ、死ぬまで」

「みなさん、ありがとうございます」

改めてお礼を言った。
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