吸血鬼との世界
次の日も由希奈ちゃんは朝から零夜に付きまとう。
「ね~ぇ?零夜くん、そんな女ほっといて、次の移動教室行きましょ?
女の方も零夜くんに頼ってるだけでほんとは自分で歩けるんでしょ?」
「由紀奈ちゃん、毎回毎回零夜にしつこく付きまとって、何がしたいの?
私へのなんかアピールしてるつもり?それだったら諦めた方がいいよ、
私と零夜は対という関係以前にお互いがお互いに依存してる。
離れられない存在にもうお互いがなっているのよ、
零夜なんて、あなたのこと、まだ名前も顔も覚えていないのよ?
そんな状態の人がどうやって私から奪うの?
今だって、ずっと私しか視界に入れてないのに」
ほんとに今もずっと私だけを見ている。
心配そうな顔で。
たぶん彼の中は今、私以外の存在はいないだろう。
それくらいの視線を感じる。
「くっ・・・」
「もうあなたには靡かないのよ、零夜は」
「・・・・」
「おとなしく身を引きなさい、あなたに零夜は惚れることは絶対ないのだから」
由希奈ちゃんは顔を真っ赤にして教室から出てった。
「美鈴、大丈夫か?」
「うん、なんか逆に体内のすべての毒を出しきれて、すっきりしてるくらいよ」
「美鈴ちゃん、なんかキャラが女王様みたいになってる!!」
「ある意味女王かもしれないな・・」
うしろで夏鈴ちゃんと優馬君が話していたことはあえてスルーしておいた。
「あ、早く移動しないと先生きちゃうよ!!」
「急ごう。美鈴、今ばかりは能力を使わせてくれ、でないと美鈴も俺も遅刻になってしまう」
「わかった。おねがいします」
零夜の腕が赤色の光を一瞬纏ったと思ったらすぐに消えて持ち上げられた。
「美鈴、少し目をつぶっていてくれ」
「え?うん」
<<瞬間移動>>
「もういいぞ」
「零夜、あんたまた使ったのね!ずるを」
「なんのことだか」
「は~い、みんな席つけ~!」
たぶん優花ちゃんが言ってる『ズル』とはたぶん瞬間移動のことだろう。
さっきまで教室にみんなでいたのに目をつぶって開けたらもう移動先の教室にみんなでいた。
零夜は能力『瞬間移動』も使えるらしい(優花ちゃん談)
3つも能力あるのはヴァンパイアの中でも稀な方。
零夜のこの3つ目の能力も最近知ったばかりだった。
今まで気にしてなかったから知らなかった。
「ね~ぇ?零夜くん、そんな女ほっといて、次の移動教室行きましょ?
女の方も零夜くんに頼ってるだけでほんとは自分で歩けるんでしょ?」
「由紀奈ちゃん、毎回毎回零夜にしつこく付きまとって、何がしたいの?
私へのなんかアピールしてるつもり?それだったら諦めた方がいいよ、
私と零夜は対という関係以前にお互いがお互いに依存してる。
離れられない存在にもうお互いがなっているのよ、
零夜なんて、あなたのこと、まだ名前も顔も覚えていないのよ?
そんな状態の人がどうやって私から奪うの?
今だって、ずっと私しか視界に入れてないのに」
ほんとに今もずっと私だけを見ている。
心配そうな顔で。
たぶん彼の中は今、私以外の存在はいないだろう。
それくらいの視線を感じる。
「くっ・・・」
「もうあなたには靡かないのよ、零夜は」
「・・・・」
「おとなしく身を引きなさい、あなたに零夜は惚れることは絶対ないのだから」
由希奈ちゃんは顔を真っ赤にして教室から出てった。
「美鈴、大丈夫か?」
「うん、なんか逆に体内のすべての毒を出しきれて、すっきりしてるくらいよ」
「美鈴ちゃん、なんかキャラが女王様みたいになってる!!」
「ある意味女王かもしれないな・・」
うしろで夏鈴ちゃんと優馬君が話していたことはあえてスルーしておいた。
「あ、早く移動しないと先生きちゃうよ!!」
「急ごう。美鈴、今ばかりは能力を使わせてくれ、でないと美鈴も俺も遅刻になってしまう」
「わかった。おねがいします」
零夜の腕が赤色の光を一瞬纏ったと思ったらすぐに消えて持ち上げられた。
「美鈴、少し目をつぶっていてくれ」
「え?うん」
<<瞬間移動>>
「もういいぞ」
「零夜、あんたまた使ったのね!ずるを」
「なんのことだか」
「は~い、みんな席つけ~!」
たぶん優花ちゃんが言ってる『ズル』とはたぶん瞬間移動のことだろう。
さっきまで教室にみんなでいたのに目をつぶって開けたらもう移動先の教室にみんなでいた。
零夜は能力『瞬間移動』も使えるらしい(優花ちゃん談)
3つも能力あるのはヴァンパイアの中でも稀な方。
零夜のこの3つ目の能力も最近知ったばかりだった。
今まで気にしてなかったから知らなかった。