吸血鬼との世界
そこからどれくらいの時間がたったのか、気づいたら自分のベッドに寝ていた。

「あれ?私‥」

「気づいたか、お前、終わるっていう最後に気を失って倒れたんだよ。どこか痛いところはないか??大丈夫か?」

「うん、大丈夫」

「お前はこれで俺と同じヴァンパイアだ。命尽きるその日まで、一緒にいよう、美鈴」

「もちろん、そのためにヴァンパイアの道を選んだんだから、こちらこそ改めてよろしくお願いします」

この私の体の中には零夜の血が流れている。
そう思うだけで、一つになった感じがした。

ほんとうに零夜のものになった感覚。

体内の血が疼く。
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