吸血鬼との世界
「二人とも~ご飯よ~!」

え、どうしよう、体が動かない。
なぜ??

「そりゃ、血全部吸って俺の血入れたからな。同時でやったとはいえ、多少のダメージはある。事情は俺が説明しとくから美鈴は休んどけ、といっても動けないと思うが」

零夜の言う通り、だるくて動けない。
重度の貧血を起こしてる感じ。

頭がぼーっとして、体全体が鉛のように重い。
そして、体中が火照ってる。
これじゃ、起き上がることすらできない。
ここは零夜に任せよう。
私が説明しようにも、ヴァンパイアになる仕組みがよくわからないし。

「じゃあ、お願い」

「わかった」

そう言って零夜は部屋を出て行った。
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