吸血鬼との世界
「美鈴、体調はどうだ?」

「うん、起き上がれるぐらいにまでは。でも、まだ倦怠感がすごい」

「やっぱりまだ血が美鈴の体に馴染んでないんだな」

「なのかなぁ」

「しばらくは休め」

「わかった!!」

「あ、そうだ。美鈴も吸血鬼になったからこのチョーカーを」

「あ、そうか」

零夜に渡されたのは吸血鬼の生きるために必要なもの。

すぐチョーカーを付けるとのどの渇きのようなものがなくなった。

「あ、のどの渇きのようなものがなくなった!!!」

「血に飢えてたんだろ、ま、対同士の吸血行為であれば吸血許可されてるけどな」

「そうなんだ!」

「あぁ、だからそれじゃあ補えないくらい血が欲しくなったときは言え、飲ませてやるから。その逆もあるがな」

「そうだね!!零夜ももし血が欲しくなったら言ってね」

「あぁ、でもしばらくはいらねぇかな??さっき美鈴の血全部飲んだし」

「あ、そっか!」

そうじゃん、今ここに流れてるのは零夜の血じゃない!
自分の血を欲しがることなんてそうないだろう。

血が馴染めば「美鈴の血になるよ」とかいってたけど、そうなのかな?
ま、これからだよね。
今はともかく休むことに専念しよう。
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