吸血鬼との世界
部屋に行くまでに優二さんはここの説明をしてくれた。

「こちらの別荘は零夜様専用の別荘となっております。普段は零夜様がお持ちのカードキーがないとこちらには入れません。ですので、お気を付けくださいませ。お風呂は部屋に露天風呂と簡易シャワーとジャグジー付き風呂がございますのでお使いくださいませ。あと、お二人の部屋がある部屋はお二人のみ入ることができません、お食事などは別階にございます、ダイニングルームをご利用ください。零夜様専属のシェフの料理をお出しいたします。お二人のみ入れるフロアには、いろいろご用意してございます、部屋にあるフロアマップをご参照くださいませ。何かございましたら、いつでもお呼びください、では、こちらのエレベーターで行けますので、ごゆっくりおくつろぎくださいませ。お夜食は必要な時にお申し出くださいませ、では零夜様、美鈴様、失礼します」

「ありがとう」

そして、専用フロアにつながるエスカレーターに零夜が一枚のカードキーをかざした。

「これ、美鈴の。ここのエレベーターを動かすカードキーとこの別荘に入るカードキーな!一人になりたいときとかはここ、使っていいから。秋にも言ってあるから秋に連れてってもらえ」

「あ。ありがとう」

「ここの別荘に入るカードキーは俺と美鈴しか持ってないから、失くすなよ」

「わかった!!」

別荘に入るカードキーは私たちしか持ってないということは、使用人さんたちはどうしてるんだろう??

「ここの使用人たちはこの別荘の隣に住んでるんだ。みんな。警備のためにな」

またもや心の中が読まれたかのように零夜が答えた。

「美鈴、顔に出すぎて考えてることがすぐわかんだよ」

「へ?」

「さ、俺たちしか入れない専用フロアに着いたぞ」

そこには驚くくらいすごいことになっていた。
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